「行きたくない部署に異動することがきまった」「異動したらキャリアにどう影響するのだろう」「異動先の部署でうまくいかない。仕事をやめたい」

今日はそんな悩みに答えたいと思います。

記事の内容

  1. 望まない部署異動が決まったらとるべき行動
  2. 仕事を辞めたいと思うほど異動先が嫌な人がとるべき行動

突然の部署移動。馴れない人間関係、仕事内容の変化、これってキャリアアップ?ダウン?。さまざまなストレスや不安を抱え、仕事を辞めたいと思い悩み人も多いでしょう。でも人に相談すると、部署移動くらいで?と言われたり。

今回はそんな悩みをキャリアコンサルタントとしてプロの視点から本当に仕事をやめるべきかどうかを含めて本音であなたの身の振り方についてアドバイスしたいと思います。内容としては「部署移動するまえ」「すでにしてしまった」方の2パターンについて言及します。

 

【結論】部署異動の話がでたら&すでにしてしまって後悔してたら転職準備すべし。

結論から言いますと、あなたに「圧倒的な会社愛(会社=人生)」がない限り、

部署異動を言い渡された方。

  • 今の部署に残れるように徹底的に交渉すべき。
  • それができないならいますぐ転職準備をはじめるべき。

すでに部署移動してしまった方。

  • なるべく早く転職エージェントに会うべき。

というアドバイスになります。理由を説明します。

 

部署異動を言い渡されたら徹底交渉もしくは転職すべき3つの理由

理由1-部署異動はあなたの市場価値を下げるから。

基本的に転職市場では「専門性」のある方が高く評価されます。つまり営業なら営業、経理なら経理、人事なら人事とスペシャリストとしての評価がそのままあなたの評価につながるということです。

またキャリア形成はその専門性においてストーリーも大切です。つまり積み上がっていった感覚といいましょうか。たとえばWEBデザイナーからはじまった方は、WEBディレクターになりマーケティングも学び、いまはWEBプロデューサーをしているなどはわかりやすく「こつこつWEBから軸をぶらさず頑張ってきた」という印象を受け、キャリアの信頼度が高くなります。

しかし社員のキャリアを考えることなく人手不足などを理由に部署移動させるような会社が多いのも事実です。実際、幹部候補などであればさまざまな部署を経験させることはとても大切ですが、そういった思惑もなく大した理由でもなくキャリアを変更させられている方のほうが多いのが実情です。そこで社員の皆さんも給与自体は大きく変わらないので渋々その条件を飲み込む・・ということになりがちです。

またうがった見方(というより現実にはこちらのほうが多い)すれば、自社でしか通用しない人間を意図的につくっている会社もたくさんあります。つまり育てて転職されては叶わないので、わざと市場価値を高くしないで自社でしか働けない人間をつくっているということです。

会社側の理由はどうにせよ部署移動するたびにあなたの市場価値はリセットされている、ということは理解しまておきましょう。

理由2-もはや絶対に潰れない会社などないから。

ひと昔前と今の違いでいえば仮に社内で部署異動を繰り返しても、大きな会社であれば社内キャリアとして積み上げることができました。そのキャリアを積み上げることで役職も年収も約束されていました。

しかし、いまや10年後に確実に残ってるといえる会社などありません。安泰にみえるメガバンクですらブロックチェーンによって大幅に人員が削減されています。10年前にどれだけの人が予測できたでしょう?

また、大手といえども買収などは日常茶飯事です。当然親会社が変われば評価基準も人事制度も社内キャリアさえ変わります。つまり社内でのキャリアを積み上げるだけに集中するとリスクばかりが高まる時代に私たちはいきています。

実はこの危機感は社内キャリアを積み上げてのしあがった人事権を握る上層部の方にはわかりにくかったりします。そのため社員のキャリアプランという概念がすっぽり抜けます。なのでもしあなたに相当な会社愛があったとしても常に自分自身のキャリア形成(職業人としての価値)を常に念頭におくことが大切です

理由3-いまならポジティブ動機で転職できるから。

「営業を極めたいという思いが強く、部署を異動することでそれができなくなります。そのため、御社で営業職のスペシャリストになりたいと思っています」

という転職理由はどうでしょう。これは実際、採用担当者にはかなりポジティブな動機&即戦力な印象を与えます。職業人としてのキャリアを武器を磨いていきたい、御社で力を試したいというのは「やる気」という点でもにとても頼もしく感じます。

このカードは転職理由としては非常に有力ですので、このカードをきるためには部署移動を言い渡された「今が旬」なんです。

 

すでに部署異動した方が転職エージェントに相談すべき2つの理由

理由1-転職マーケットは「いま」の仕事で評価する。

すでに部署移動をしていて「辞めたい」と思っている方は、すっぱりやめたほうが無難です。とくに仕事内容に不満がある場合はすぐにでも転職活動をはじめましょう。

その一番の理由としては、転職マーケットでは「直近の仕事」を評価して採用活動を行います。たとえばあなたが過去に営業職の経験があったとして、いまは経理担当の場合あなたを「経理」として採用する側はあなたを評価するということになります。

過去に営業ができたとしてもそれは過去の話。とくに年数が経ってしまうとさらに印象が薄まります。なのでもし今の仕事に不満があって転職したくても、そのまま続けているとその仕事でしか転職できなくなる可能性があるのです。

 

理由2-希望の職種にもどるには練り上げたストーリーが必要

もちろん部署移動してすぐに転職するのは基本的にはマイナス評価なので転職活動にはしかるべき対策が必要になります。仮に営業の経験が5年あり、経理に移動して1年の場合、あなたの専門は経理であり、経理マーケットとして1年のキャリアしかない、という人材です。

そのため部署移動直後の転職活動は正直難易度としては高く、営業職に戻るためには採用担当を納得させるために相当な対策が必要となります。経験的にこの部分を自前でしっかり練り上げてくる転職希望者は100人に1人もいません。なのでこの場合、キャリアのプロである転職エージェントとしっかり相談して、しかるべきストーリーを練り上げることが転職成功に秘訣になります。

【まとめ】部署異動はあなたの市場価値を大きく下げます。早急に対応しましょう。

今回の内容はいかがでしたか?あなたのキャリアを考えたとき「部署異動、嫌だな」ではすまないということがわかっていただけたと思います。まとめます。

  • 部署異動を告げられた方→今が好機です。行動しないと転職チャンスを逃します。
  • 部署異動で後悔している方→ずるずるいくと戻れなくなります。いますぐ行動しましょう。

どちらにしても行動さえすればピンチはチャンスです。キャリアの失敗は5年、10年と尾をひくので今すぐに行動しましょう。

それではまた!

人気記事
フリーランス向け案件サイトの選び方+おすすめ3選【登録価値あり】

フリーランスエンジニアになりたいなら業務委託から始めるのが簡単です。