「最近、何をやるにも億劫になっている。もしかしたらうつ病かも」「Webデザイン業界ってやっぱり病んでる人多いのかな。私も病んでしまうのかな。どうすればいいんだろう」「鬱病を発症してしまってから、転職活動はできるのかな」

今日はそんな質問に答えるために記事を書きました。

記事の内容

  1. 【結論】Webデザイナーが鬱病になったら転職するパターンは2つ。
  2. 本格的にうつを発症するまえの方へのアドバイス
  3. うつ病をすでに発症し、現在休職中の方がとるべき行動

最近、親しかった後輩デザイナーに久しぶりにあったのですが、彼の職場では「鬱病」が蔓延していて、彼自身相当なラインまできていると話してくれました。彼も話をしているうちに居酒屋で泣き出してしまいました。でも彼はいまここでやめて転職しても、次の会社でうまくやっていく自信がないし、また同じことの繰り返しになるのが怖いと精神的に「八方ふさがり」の状態でした。

実は自分自身、エンジニア時代と、フリーランスになってから2回鬱病を発症しています。だから彼らの気持ちは痛いほどよくわかるんです。その経験があり今のようなわりと自分で仕事の時間をコントロールする生活に切り替えました。

今日も話題は少し暗い話ですが、重要ですので聞いてください。

 

【結論】Webデザイナーが鬱病になったら転職するパターンは2つ。

結論からいうと、転職はできます。ただし2パターンあります。

1.うつ病かも、またはうつ病になるかもと心配な方。

現在はまだ働けている状態にある方はいますぐにキャリアカウンセラー(転職エージェント)に相談すれば今より良い職場に転職できる可能性が十分にあります。

 

2.うつ病をすでに発症し、現在休職中の方。

通常の転職エージェントではなく「専門的な転職サービス」で再就職を考えましょう。

 

理由を話します。

 

うつ病はWEB業界の職業病。原因はあなたではなくて職場環境にある。

まずはじめに大事なのでうつ病の原因について話をしておきたいと思います。思い返せば体調がわるくなった原因というのはだいたいこんな感じの理由ではないでしょうか?

 

  • 上司の感情的な叱責
  • プレッシャーや納期が厳しい。
  • 相談できる相手がいない。
  • 働いている仲間が嫌い。
  • 責任を押し付け合う。
  • 人が足りていなく慢性的に残業している。

 

Web関連の仕事はとくに「納期」と「修正」が多く、パソコンと長時間にらめっこして精神的にこもってしまう傾向があります。そのためどうしても他の職種より「うつ病」になりやすく、システムエンジニアの20%が鬱病といわれています

なぜ最初にこの話をしたかというと、これから転職活動をするにあたりもしかしたらあなたは今少し自信を失っているかもしれません。しかし、うつ病の原因のほとんどが「職場環境の問題」です。あなたが欝っぽくなってしまったのはあなた自身の問題ではありません。たとえば、

 

  • 部下を追い込む上司は、あなただけでなくほかの人も追い込む。
  • 残業を強制させる会社は誰が仕事しても残業が多くなる。
  • うつ病の人がいると社内に蔓延する。人の感情が伝染するから。

 

つまり、あなたとは直接関係ない問題ばかりなんです。だからうつ病気味になっていても落ち込まないでください。まずそれを言っておきたいです。自分は無能なんだ、弱いんだと思わないことです。鬱は真面目で自分の厳しい人ほどなりやすい病気で、あなたの実力とは何の関係もありません

むしろ劣悪な環境にいた場合、精神疾患にならないほうが異常なんです。この人サイコパス?と思う人だけが残り、そういう人が「自分は強いと勘違い」しているか「無感情状態」になって人生を無駄に過ごしているだけです。

だから今あなたが苦しんでいるのは、あなた自身の問題ではありません。職場環境の問題です。自信をもって転職活動に望んでください。

 

本格的にうつを発症するまえの方へのアドバイス

 

1.鬱かな?と思ったら「いますぐ行動する」しなければならない理由。

「私うつ病かも」「最近ちょっと落ち込みがひどい」

最近そう感じている人は「いますぐ行動」してください。

なぜか?

それは鬱病の症状が本格的にでてしまうと「行動そのものができなくなる」からです。たとえば私のケースでいえば、本当に家の階段すらのぼる気力がなくなりました。行動どころか、思考がとまります。よくない事例をだして申し訳ないですが、なぜ電車に飛び込む人がいるのか。遺族が多額の賠償金を払うのはよく知られていて、残された人に多大な迷惑がかかるのは誰でもわかることです。

その理由が「思考そのものが止まってしまう」からなんです。いま、この一瞬が楽になればと思って衝動的な行動をとってしまいます。

つまり「鬱病」になってから行動するというのは非常に難しいことで、本格的に発症すると「転職活動なんてできっこない」ということを肝に命じておきましょう。自分から求人情報に応募して、面接に行くなんてことはまずできません。極論、転職サイトに登録するたった5分の行動すらできなくなります。ただ会社を無断欠勤し、社会からドロップアウトするだけです。

いまつらいな、会社行きたくないな、と思ってまだ働けている状態に「キャリア保険」として、そのときがきたらすぐに動けるように「いますぐ」準備しておかないといけないというのはそういうことなんです。

うつ病はなったら、もう動けない。これは肝に命じてください。

 

2.転職サイトではなくキャリアカウンセラー(エージェント)に相談すべき理由。

先ほども申し上げたとおりうつ病の原因のほとんどが「職場環境」にあります。たとえばいまあなたが転職したいと思う理由も「残業が多い」「人間関係が最悪」とかそういった理由だとします。けれどそれを理由に転職活動を開始して、あなたは「残業が多い」「人間関係が最悪」でない会社をどのように見つけますか?

転職サイトに登録して、求人票をみてそれがわかりますか?あなたがいま勤めている会社の求人情報にはなんて書いてありましたか?「残業は多い」「人間関係は最悪」と記載がありましたか?

つまり「求人案内」だけみて社風までわかるなんてことはありっこないわけです。であれば無料で相談にのってもらえるキャリアカウンセラーに現状をきちんと報告しながら転職活動をしたほうが絶対的に効率的ですし、なにより私がエージェントをすすめる最大の理由はいま精神的に弱っている状態のなか、自身のキャリアと含めて相談にのってもらえる相手をつくることが精神的にも非常に安定するからです。

転職活動もうつ病も1人で戦わないことです。

 

ただしエージェント選びも大事なので、詳しい情報はこちらの記事を参考にしてください。

私が実際に利用したエージェントも紹介しておきます。

私が利用したエージェント

レバテックキャリア (ITといえばここ。IT・Web業界に特化した転職エージェント)

マイナビエージェント (ご存知『マイナビ』がIT業界に特化したサービスです)

うつ病をすでに発症し、現在休職中の方がとるべき行動

まずはゆっくり休んで気力を回復させる。

おそらくすでに休まれている方は、私が上記で述べたことがよくわかると思います。残念ながら症状が重くいったんドロップアウトしてしまった方は、まずはゆっくりと休みましょう。医者からも言われたと思いますが「何もしないこと」を意識してたっぷり休養をとりましょう。

気力が十分に戻ってきて、働く意思がわいてきたらそこでようやく再就職活動を始めてください。就職はもう無理だ、と諦めている方もいるかもしれませんが再就職は不可能ではないです。

ただしもう何年も休まれている方や症状がかなり思い方は、ハローワークや転職サイトを利用しての通常の就職活動はあまり進めません。きっとあなたは「また発症したらどうしよう」「またやばい会社だったらどうしよう」と不安になっていると思います。

だからといって本格的な発症前の方にすすめた一般的な「転職エージェント」にはあなたの状態を理解してもらうには難しいところがあります。たとえばあなたが採用担当者だったらうつ病を発症して休職期間がながい人を採用したいですか?あなたがエージェントなら企業にそういう人をおすすめしたいですか?

どう思いますか?たぶんいい答えにはならないと思います。

専門的な転職サービスを利用する。

なぜうつ病発症者が社会復帰できないかというと、いままでのやり方で社会復帰しようとするからです。それでうまくいくはずがありません。うまくいかなくなるとさらに症状がおもくなります。これこそうつ病がひどくなる、社会復帰がますます遠ざかる理由です。

だからといって諦めてはだめです。たしかに一般的な方法では難しいのですが、そのかわりにそういった方を支援するサービスがありますのでそちらを利用しましょう。

うつ病などの精神疾患などを抱えた方向けの就職専門サービスの存在はあまり知られていませんが、プロのカウンセラーがいますので安心して就職活動に挑戦できます。まずは登録して、話をしにいってみてください。きっといままでとは違う手応えがありますよ。

再就職支援サービス

うつ病から再就職、社会復帰を目指す方向け。
仕事復帰を全力サポート | 就労移行支援のMelk

障害者手帳をお持ちの方向け。
dodaチャレンジ (大手転職サービス DODA の障害者向け転職サービス)

 

まとめ:鬱病になっても転職はできる。ただしやり方を間違わないようにしましょう。

自分自身、うつ病から立ち直りいまは元気に過ごしているので、立ち直りかたさえ間違わなければあなたにも転職のチャンスはいくらでもあります。それに辛い経験をした人間だからこそ、人にやさしくなれるものでいまは当時の経験が反面教師のように役立っていて、とても感謝しています。

きっとあなたも良い職場にであえると思います。

ただし、考えているだけではダメですよ!いますぐ行動です。

それではまた!

この記事で紹介したサービス

転職エージェント

レバテックキャリア (ITといえばここ。IT・Web業界に特化した転職エージェント)

マイナビエージェント (ご存知『マイナビ』がIT業界に特化したサービスです)

再就職支援サービス

うつ病から再就職、社会復帰を目指す方向け。
仕事復帰を全力サポート | 就労移行支援のMelk

障害者手帳をお持ちの方向け。
dodaチャレンジ (大手転職サービス DODA の障害者向け転職サービス)