「どこかでわかってはいたけどやっぱりエンジニアに向いてない。転職したい」「エンジニアしかやったことないけど転職できるのだろうか」「エンジニアからどんな職業に転職すべきだろうか」

今日はそんな質問に答えたいと思います。

記事の内容

  1. エンジニアから転職して成功する職種
  2. 対人関連の仕事で成功する理由
  3. エンジニアに向いていない人が転職マーケットでもてる理由

私のキャリアのスタートはエンジニアでその後に広告代理店を経て、独立(経営&キャリアコンサル)していまに至ります。なぜエンジニアから代理店?と思われるでしょうが、何を隠そう「向いてなかったから」です。向いてなさすぎて「鬱」になったくらいです(もちろん病気になった理由は他にもありましたが)。

その後、WEB広告の代理店でマーケ&営業、新規事業で転職エージェント事業を立ち上げました。エンジニア時代はいつも怒られていましたが、転職後は人とかかわる仕事になり楽しくて成果も自然と評価があがり最年少で役員に昇格しました

私の体験からもやはり職業には「向き、不向き」があります。はっきりいってエンジニア時代は私は使いものにならないお荷物でした。つまり100%黒歴史です。なので正直あまり振り返りたい思い出ではないのですが、かつての自分のように困っている人がいればと思い、記事を書いてみることにしました。

今回は自身の体験談とキャリアコンサルとしての目線から、エンジニアに向いていない人の転職すると

・うまくいく
・需要がある
・かつ将来性がある

職種について説明したいと思います。

エンジニアから転職すると成功する職種は「経験が生きる対人関連の仕事」

結論からいうと

エンジニアの知識が活かせる 『セールス or マーケティング or人材エージェント』

がオススメです。

おい!これはあんたのキャリアそのものだろ!と突っ込まれそうですが「すいません、はい、そうです」としか答えようがありません。なぜなら私が転職時に徹底的に考え抜いて選んだキャリアであり、転職業界に身をおいてからもはっきりこの組み合わせが最強だと確信しています。

理由を説明します。

 

『セールス or マーケティング or人材エージェント』に転職すると成功する3つの理由

理由1_エンジニアに不向きな人は「外交的思考」の人が多いから

ひとつめの理由は、エンジニアに不向きな人というのは「外向的思考」の人が多く、パソコンで1日カチカチやっているのがそもそも向いていない場合が多い。また向いていない原因として多いのが、基本エンジニアのどんな仕事も「正解 or 不正解」しかないので、そこに違和感を感じる人も多いのも事実です。そういった仕事(行動)にやりがいを感じればエンジニア向きといってよいのですが、そうでない、そもそも仕事で「幸福感」を感じることは難しくなります

ではそういう人がどういう仕事に向いているかというと「対人」の仕事です。先のあげた「セールス or マーケティング」「人材エージェント」というのは基本的には対人の仕事です。エージェント、セールスはわかるけど「マーケティング」は違うだろ、という声も聞こえそうですが「対人心理」という点で考えてください

マーケティングもセールスも基本は「心理学」です。エンジニアのように正解、不正解(エラー)という絶対的な基準はありません。あくまで「人の心」と向き合う仕事です。じつはエンジニアにむいていない人というのはこちらの能力のほうが向いている場合が多いので、「セールス or マーケティング」「人材エージェントという仕事はあっている可能性が非常に高くなります。

 

理由2_エンジニアと円滑なコミュニケーションをとれる人材が不足しているから。

2つ目の理由は対人関係のスキルが必要な職種というのはどうしても「対人スキルが苦手」という人とのコミュニケーションがとれる人材が不足します。簡単にいえばエンジニアの気持ちがわからない人が多いということです。悩んでるなら、人に相談して飲み行って発散すればいいじゃん、と言われてもエンジニアはそんなことできないんだ!ネットで悩みを検索して悶々としてるんだ!同僚ですらコミュニケーションはチャットなんだぞ!ってことがわからないのです。

なのでじつは元エンジニアがセールスやマーケティングに部署にいると「エンジニア」からの信頼もあつく、職場にいないタイプなので活躍しやすいという背景があります。きっとあなたも経験があるかもしれませんがエンジニアとして専門スキルが高い、工程理解が深い営業担当者ってやっぱり信頼できますよね。でもそういう人はすくない。

それと同じです。

 

理由3_エンジニアの経験があれば未経験からでも活躍しやすいから。

基本的にエンジニアの場合、新卒で入らない限りは「未経験採用」というのは難しくなります。けれど営業やマーケ、エージェントなどは特殊キャリアがある場合は未経験歓迎という会社が多い。たとえば「エンジニア」としてのキャリアがあってそれを背景にした対人の職種というのは、未経験でも歓迎されます

なぜかといえばキャリアコンサルとして実務の理由を話すと、エンジニアはいま本当に人手不足で各社ひっぱりだこで、ということはエンジニアを必要としている会社は当然忙しいということです。つまりはセールス部門、マーケ部門も当然人が欲しいのですがエンジニア背景のある人というのは欲しくても少ないのでとりにくい。同じ理由で転職エージェントもそうです。エンジニアは人手不足、でもエンジニア出身もエージェントも少ない。

なので実はエンジニアに不向きだった人が「対人向け」の仕事につくのは非常にニーズがあり、社内でもそのポジションが空いているので優位な転職ができる、その後と社内でも重宝される可能性が非常にたくなります。

 

《結論》エンジニアに向いてなくても大丈夫。転職マーケットではモテます。

私自身はエンジニアにまったく向いていなかったので上流工程を目指さなくてよかったと本当に思っています。でも転職する勇気もない、と思ってました。エンジニアしかやってなくてほかのことができるだろうか?と。結果的にはまったくもって問題なかったのですが、でもそこで良い転職エージェントに出会わなければこうはなってなかったかもしれません

私自身、その転職時に良いエージェントに方と出会えて「ぜんぜん大丈夫です」と言ってもらえたことで、うまく転職できたし、その後いまのようなキャリアカウンセラーとして仕事をしているのもその影響があります。あのときもうエンジニアのことなんて考えたくもない。完全に違う業界に行きたい。と自力で転職活動をしていたらこうはなっていなかったと思います。

いまエージェント側になってわかりますが、現職の経験(エンジニア)とまったく関係ない職種に転職する場合、まず間違いなく年収が下がりますし、はっきりえばモテません。エンジニア=コミュニケーション能力がない、と決めつける採用担当者も多いですしね。

なので、エンジニアに向いていないけど転職したいと思ってる方は、前職の経験が活かせる「対人」の仕事を探すのがお金の面でもやりがいも面でも間違いなくよい判断です。

 

【大切】転職活動は一人で戦わない。仲間と成し遂げるもの。

最後に自分の経験で大事な部分を語るとすれば転職活動は思い立ったいますぐに始めたほうがいいということです。人生何があるかわかりません。本当に「転職しなければならない状況」に陥ったとき時間がない状況で冷静に自分の人生と向き合えるか、タフな転職活動を乗り越えられるか、焦らずこれから働く職場を選べるか、考えてみてください。

これってとても難しいですよね。

さらにいうと自分の場合は気持ち的に相当落ち込んでいていて「鬱」状態になっていたため、転職エージェントに登録するたった5分のことすら何日もできませんでした。いま相当苦しい、だんだん悪くなっていると思う方はいますぐにでも「選択肢」として「保険」としてエージェントに登録しておくべきです

また転職の場合、新卒とちがって仲間がいません。孤独の戦いを強いられます。なので新卒とおなじのりで転職サイトをみて申し込んでという方法はすすめられませんのでエージェントを利用することをおすすめします。サイトから自分で申し込んで孤独に戦うのも、プロのエージェントとチームを組んで転職活動をするのも利用する側の負担はまったくありませんので、利用しない理由がありません。まずはエージェントに仕事というより、人生レベルで相談にのってもらい最適なキャリアプランを考えて見ましょう。

 

キャリアコンサルがおすすめする転職エージェント

キャリアコンサルの私がおすすめするエージェントは以下のとおりです。大手3社のうち以下の2社は登録必須です。よほど専門にと特化していない限り、小さなところに登録するメリットは特にありませんので。

Dodaは業界最大規模の案件数があり、しかもその80%が非公開求人となっています。非公開求人が多いというのは企業の本気マッチングの案件が豊富ということです。

 

 

もう一社はこちらも3大エージェントの「Type」となります。非公開求人が多いのはもちろんキャリアカウンセラーによるフォローが手厚いことでも有名です。

 

 

IT系であれば以下の2つ。ITエンジニアからの転職はこちらも登録しておきましょう。

 

レバテックキャリア (ITといえばここ。IT・Web業界に特化した転職エージェント)

マイナビエージェント (ご存知『マイナビ』がIT業界に特化したサービスです)

 

エージェントにたくさん会いたいあまり、転職サイトにたくさん登録する人がいますがそれはあまりおすすめできません。転職は時間のかかるものですし、じっくりエージェントとも関係性をつくりながら立ち向かうものです。なので多く登録する必要はなく「上記の2〜4つ確実に登録しておく」ことを忘れなければ問題ありません

良い転職活動になることを願っています。

それでは今回はこのへんで!