「仕事限界。もうやめたい」「エンジニア向いてないかもしれない。つぎにどうすればいいのだろう」「転職したいけどロールモデルもいないし、正直転職するのが怖い」
今日はこんな悩みを持つ方にむけて、おなじような悩みを抱えていた私の体験談を話したいと思います。
記事の内容
- 新卒ではいった会社を辞めるまでの話
- はじめての転職体験
- フリーランスになって自分の市場価値に気づく。
- 変わりたければとりあえず動き始めてください、という話
私自身、新卒で入った会社でエンジニアとして働いていましたが、その会社を1年7ヶ月で辞めました。会社を辞める時、転職するときはとても怖かったことを覚えています。けれど、あのとき決断してよかったといまは本当に思っています。
転職してからその後、フリーランスになって年収1000万を超えたあたりでなぜあのときあれほど会社に固執していたのか不思議な感じがしましたが、あのときは自分が生きてる小さな世界がすべてだったので今思えば仕方なかったなと思います。
今日の記事はもしかしたらいまエンジニアの仕事を辞めたいと思っている人が当時の私とおなじように悩んで苦しんでいたら、すこしでも私の体験が役に立つかもしれないと思い「自分語り」をしてみたいと思います。私自身、まわりにもロールモデルになる人がいなかったので自分がどうやって転職して、フリーランスになる決断をして年収をあげていったのか、そのあたりをなるべく詳しく書いていければと思います。
いま苦しんでいる人の少しでも力になれれば幸いです。
ぼんやりインフラエンジニアになって、最初の会社を辞めた理由。
私が最初についた仕事はサーバーエンジニアでした。正直、就職活動にも身がはいらずなんとなくで受けた会社に採用されて、そのまま1ヶ月ほど研修のようなものをうけて実務にあたりました。いわゆるサーバーの保守の仕事でシフト勤務で不規則な仕事でした。
インフラ系のエンジニアならわかると思いますが、基本デリケートな仕事です。扱っていたサービスが企業向けなのでケーブル一本抜くのに相当なプレッシャーを感じます。それから保守の仕事はミスを治す仕事なので、基本的にはクレーム対応です。仕事の内容は1年中クレーム対応しているようなもので職場全体が常にピリピリしていて、常に誰かを責めているような状態でした。
時間も不規則、プレッシャー、罵詈雑言、そんな職場でしたので慢性的にうつ病が蔓延しているようなオフィスでした。みんな神経をすり減らしながら少ない給与をもらっていました。たしかそのときの私の手取りは17万5000円くらいです。
そのうえ2年目から同じ課に配属された上司がパワハラ、モラハラの塊のような男で同僚がぞくぞくと体調不良になっていき、何人も「飛ぶ」人が出てきました。仲の良かった同期も鬱がひどくなって仕事にこれなくなりました(その後彼は3年以上社会復帰できませんでした)。
※うつっぽくてお悩みの方はこちらの記事も参考になると思います。
私自身、どうでもいいことや、わけのわからない言いがかりを上司につけられ、罵倒され某キャリアのサーバールームで1人無意識に泣いてた時、これもうやばいなと思いました。とりあえず転職活動はじめなきゃ、と。そのとき覚悟しました。
転職活動を開始して地獄をみた【自力転職は非推奨です】
サーバールームで泣いたその日に、自宅にもどってさっそくリク●ート系の転職サイトに登録しました。すぐに何社かピックアップして、カフェで職務履歴書を書いてということを始めました。初めての転職なのでかってもわからず給与がよさそうなところにとにかく応募しまくりました。基本ことごとく書類審査で落とされましたが、なんとか3社ほど面接までこぎつけました。
けれど正直、どこも入りたくないと面接のまえから思ってました。そんな気持ちが面接官にも伝わったのかどの面接でも採用面接なのに、若造への説教モードで、ただでさえ情緒不安定なのに追い打ちをかけられました。
「志望動機も不純だし、何をしにきたのかよくわからないのですが?」
「転職するの早くないですか?なんで会社やめたんですか?」
「いまの会社でもうすこし頑張ったらどうですか?」
完全に逃げの転職で、しかも準備不足。オーラはスーパーマイナス。当時の自分はいまの自分だったら絶対採用したくないです。この転職活動は最悪でした。忙しい中時間を調整して、しかもボロカス言われて・・・こんな自分を雇ってくれるところなんてあるわけないな、とさらにマイナスループに突入して欝がひどくなりました。もう食事もしたくないし、会社にも行きたくないと。オフィスにいても何もできないので見かねた上司に早退させられたりしてました。
話を真剣に聞いてくれる転職エージェントが神様にみえた【推奨】
もういっそ会社バックレようかと思っていた時でした。わらにもすがる思いで大学卒業以来あってなかった友人と再会しました。その友人は私より早く新卒ではいった会社をやめたにも関わらず、転職して年収もあがって環境もよくなったとまえに自慢?していたからです。彼は体調不良になっている自分をみかねて「転職エージェント」という存在を教えてくれました。当時はエージェントなんていう存在もしらなかったので、そんな都合よく助けてくれる人いるのかよくらいの気持ちでした。でもやらないよりましかと思い、とりあえず友人に紹介されたレバテックキャリアとマイナビエージェントに登録しました。
じつは登録してすぐにそのエージェントの会社を訪問したのですが、エージェントにはじめてあったとき、じつは私は不覚にも泣いてしまったんです。ただ自分の話を真剣に聞いてくれたというだけで。情けない話ですが号泣していました。帰り道、いくぶんすっきりした自分がいましたがさすがにあんな姿みせてしまったし、こんな不安定な男をとる会社はないだろうと半ば諦めていました。ところが10日ほどでたち携帯に連絡ありました。面接したい会社があると。
「え、もう?」それが素直な反応でした。
提案されたのは大手のキャリアで社内インフラの保守の仕事です。派遣契約でしたがなんと提案された手取りは28万円。契約書みてひっくり返りました。なんでこんな高いのかエージェントに尋ねると年齢がわかい時は派遣のほうが時給がいいのだと。あと自分が最初に書いた職務経歴書はぶっちゃけかなりひどかったみたいで、手直しをしてもらったら反応がかなりよくなったみたいです。
そこからさくさくと話を進み、連絡があった3日後には面接をして無事合格。仕事内容自体は前職とさほどかわりませんが、職場環境はまるで違いました。まさに天国と地獄とはこのこと。同僚、上司にも恵まれ気楽で楽しく給与も満足していました。
私の経験からいえることは転職サイトはあくまで「情報収集」とわりきり、転職を本気で考える方は絶対に転職エージェントに相談することです。転職サイトは業界相場を知ることはできますが、あなた自身の市場価値を知ることはできません。相場はあくまで相場です。客観的な意見はエージェントに尋ね、かつ職務履歴書などをきちんとエージェントと手直しすることであなたの市場価値が適正、場合によっては「大きく上昇」する場合もあるんです。それに良い案件は基本は非公開になっているのでエージェントにあわないとそこにたどり着くことすらできません。
私は身をもって転職はプロのフィールドだと感じました。転職サイトで応募するだけというのは、何もしらない若造は手ぶらで戦場にいくようなものです。転職業界は基本的に応募者が金銭負担することはないので、躊躇せず複数のエージェントに申し込みましょう。
フリーランスになると決めてから、自分の市場価値に驚いた。
転職後の仕事自体はとくに不満もなく、環境もよかったのですが徐々に自分自身が正直エンジニアそんなに向いてないなと思うことが多くなり、また次のキャリアを考え始めました。不満はないけど、人生にも満足していない、という感じです。それにエンジニアとしてスキルをあげていきたいというタイプでもなかったので。これは会社の問題というより、自分の問題というのもわかっていました。
そんなとき、たまたま社内イベントの企画を募集していて私が提出した企画がマーケティング部長に目がとまって「面白い」ということで可愛がられるようになりました。私もそのタイミングで「じつはエンジニア向いてないと思ってまして」という話をしたところ、まさかのグループ会社の広告代理店での企画/マーケティング部に異動となりました。
その仕事がハマりました。
仕事が楽しいと思うことって今までなかったのですが、エンジニアとしての経験があったのでPM的な仕事とマーケ、さらには採用の仕事を両方やることになり仕事に没頭することで成果もあがりました。すこしまえまでパッとしないエンジニアだった私が、1年足らずで社内でも一目置かれる存在となりました。
※そもそもエンジニアが向いてないなという方は、以下の記事が参考になると思います。
ただ仕事が面白くなってきた反面、忙しすぎてまた体調を壊してしまいました。そんなとき私を可愛がってくれたマーケの上司が起業するため退社したのをきっかけに私のなかでも「独立」というキーワードが浮かび始めました。マーケティング、採用の仕事が向いている。この分野で独立したい。そんな野望がわたしのなかに湧き上がりました。
「じゃないほうのスキル」でまさかの市場価値!
当時はフリーランスになってやりたい分野はあるけど、具体的になにすればいいかはわからず、とりあえずまずは自分ができることで食っていこうと考えました。まずはわかりやすくエンジニアに経歴を生かして自分できそうなスキルをまとめてIT系のフリーランス案件をあつかっているエージェントに登録しました(私が利用させていただいたのエージェントは転職の際にとてもお世話になったレバテックグループのフリーランス向け案件をとりあつかっている レバテックフリーランス です。)
すると驚いたことに最初に提示された案件単価が 72万円でした。正直、目を疑いました。当時まで二十代後半です。しかも実績を出していたマーケティングではなくぱっとしないエンジニアのスキルのほうでの単価です。それがきっかけで「フリーランスになる」と決めました。
実際その後、フリーランスエンジニアとして働きながら、フリーランスとしてやるからにはもっと稼ごうと業務委託の仕事をこなしながらWebサイトの制作やらを受注しているうちにあっというまに1000万円を超えました。そのあと気持ち的にも余裕ができてようやく自分が好きな「人に関わる仕事」のほうの仕事も受けるようになりました。
こうして考えると自分の人生の転機はエージェントによってよい方向に進んだといえます(その体験があっていまこうしてキャリアコンサルの仕事もやっているわけです)。自分の経験からもいえることは、いますぐに独立&転職しようという意思がない方でもまずはエージェントにあっておくことをおすすめします。自分の人生をきめるときに、いろいろなカードを用意しておくことは非常に大切です。自分の市場価値を知っておくことで、何かあっても働ける場所があるってことを体感で知っておくだけで日々の仕事も安心して働くことができますしエージェントに登録するのは無料なので何も失うものはないです。
ぶっちゃけやらなきゃ損です。
最後に:エンジニアならフリーランスでも転職でも選択肢は豊富です。
いまエンジニアを、仕事を辞めるかどうか迷っている人に私の話が参考になったかどうかはわかりませんが、ひとついえることは「あまり深く考えすぎないほうがいい」ということです。どうせ何かを変える必要があるので、それが早いか遅いかだけです。考えすぎて行動できなくなるくらいなら、さっさと小さな一歩を踏み出しましょう。
現実的なことをいうとエンジニアはどこも引く手あまたなので転職できないということはほぼありえませんし、個人的にフリーランスになっても案件はいくらでもあるので会社勤めが嫌な人はそちらをおすすめしたいです。やることは変わりませんし、給与は高くなります。収入が不安定になるという不安があるかもしれませんが、正直仕事はいくらでもあります。本当です。
といっても話だけでは納得できなない方もいるかもしれませんので、とりあえずエージェントに登録したらいいと思います。この話が本当だってわかるので。
それとスキルについて不安に思ってる人も多いかもしれませんが、はっきりいってスキルだけでいえば私など「中の下」以下でした。自分より優秀なエンジニアはいくらでもいます。というよりどの職場でも自分より優秀な人はいくらでもいました。だけどその人たちが満足のいく給料をもらっているかといわれたら・・それはちがいますよね。給与や待遇はスキルで決まるのでなく、会社で決まるわけですから(逆にスキルに自信がある人ならフリーランスになれば相当稼げます)。
つまり「どの会社に勤めるか」を真剣に考えなければいくらスキルアップしたところで大幅に給与があがることはありません。これは「努力」ではなく「選択」の問題なんです。
新卒の頃はどこがいいかなんてわからないので「縁」みたいな感じで就職活動を進めてしまうと思うのですが転職でそれは絶対やめましょう。あたりまえですが転職マーケットのことをよく知らずに、自分だけで転職活動をすると私のように酷いことになります。人生のかかった選択ですから当然プロと選んだほうがいいにきまってます。そのあたりはきちんと守ってください。
最後にひとこと。いまの環境で我慢し続けるのはやめましょう。人生は一度きりです。動きだせば必ず良い方向にすすみますよ。私が利用したエージェントは以下にリンクをはっておきますので気になる方は登録だけでもしておきましょう。登録も相談もすべて無料なので複数登録してみるのをおすすめします。善は急げです。
転職時①
レバテックキャリア

転職時②
マイナビエージェント (ご存知『マイナビ』がIT業界に特化したサービスです)
フリーランスの案件エージェント
レバテックフリーランス (フリーランス用のエージェントは自分の市場価値を知るだけでも登録する価値があります)
それではまた!