「WEBデザインだけやってても給料上がらないしどうしよう」「フリーランスやクラウドサービス系が増えてどんどん単価がさがってる」「キャリアを生かして転職したいけどどの方向に進めばいいのか」

この記事はそんな質問の答えになるような内容を書いてみました。

この記事の内容

  1. WEBデザイナーとしての将来が不安な人が生き残るべき3つの施策
  2. WEBマーケティングを学ぶために転職する。
  3. コミュニケーションスキルアップのためにプログラミングを学ぶ。

WEBデザイナーを取り巻く環境は劇的に変化しています。私自身、エンジニアを経て広告代理店に転職し、その後フリーランスでWEB案件を受注するという流れのなかで何度か「自分自身のビジネスモデル」を変えて、いまにいたっています。

WEBデザインだけやっていたらとてもではないですがまず生き残ってこれませんでしたし年収1000万以上になることはなかったと思いますし、こうして海外でのんびり生活できることなかったと思います。

そんな私が実体験として時代の変化のなかにいて「どのようなにニーズが変わっていったか」「今困っている人はこれからどうすればいいのか」という点を語ってみたいと思います。

 

WEBデザイナーとしての将来が不安な人が生き残るべき3つの施策

結論から言います。

いま将来が心配なWEBデザイナーは以下の3つの方向に舵をきることができれば大きく飛躍します。

  1. ニーズがあるデザイン関連の専門技術を極める。
  2. WEBマーケティングを学ぶために転職する。
  3. コミュニケーションスキルアップのためにプログラミングを学ぶ。

逆をいえば、いますぐに行動を起こせない人はこのままジリ貧から抜け出せないことは間違いありません。

 

WEBデザイナーを取り巻く環境の変化について【激変中】

最初に「こんなふうに時代が変わってきた」という話をします。私がWEBに関わり始めた頃からいまにいたるまでざっくりとした変化を書くとこんな感じです。

2010年以前
・CSS/HTMLきちんと書いてください。
・フォトショ、イラレは使えてね。
・分業制:モックアップつくってごりごり作ります。

2013年くらい
・ワードプレスのスキル必須
・PHPはかじってね。JQueryも覚えてね。
・レスポンシブ忘れないでね。

2015年頃から
・改善してね。
・成果でるようにどうすればいいかな。

書いていて懐かしい気持ちになりました(笑)

こうしてみると牧歌的な時代もありましね。でもいまは違います。簡単に言ってしまうとWebサイトを作っているだけでは儲からない時代になってきました。需要はあります。いっぱいあります。需要そのものはこれかも伸び続けるでしょう。

 

WEBデザイン業界は価格破壊と競争の真っ只中。

しかしご存知のとおり供給も恐ろしく増えています。

引退直後の最強ママデザイナーたちがランサーズでお小遣い価格でばんばん仕事をとっていたり、謎の大学生ブロガー兼WEBデザイナーのフリーランスみたいなの(なぜか海をバックにノートパソコン広げてるプロフィール写真)がなぞの影響力で仕事をツイッターで受注しています。彼らの特徴は「食えりゃええ」値段でWEBデザインの案件を受注していることです。

さらには無料でWEBサイトをつくるサービスがたくさんでてきて価格破壊というかビジネスモデルそのものが変わっています。つまりWEBデザイナーを取り巻く環境は激変しています。この流れは今後ますます加速していくでしょうし、結果、安泰と思われていた大手制作会社も低価格競争に巻き込まれWEBデザイナーの給料はあがらず、デザイナーは「IT土方」と揶揄されるような存在になってしまっていました。

こういう状況でWEBデザイナーのあなたが今後のキャリアを考えるときに何をすればいいか。時代のニーズから考えてみましょう。

WEBデザインを発注する側のニーズの変化

私が肌身で感じる変化は以下のとおりです。

1. 個人事業/零細企業の発注方法

以前:知人友人のツテでWEBデザイナーを探していた。

現在:無料で作れるWEBサイトを利用。SNSのファンページで代用。

2. 中小企業

以前:とりあえず地元のWEB制作会社に頼む。丸投げで全部やってくれ。

現在:困った時はランサーズに頼む。もしくはフリーランスで安い人に頼む。

3. 大企業(大きな案件)

以前:広告代理店&大手制作会社を呼んでコンペ

現在:変わらず広告代理店&大手制作会社を呼んでコンペ +αで「名前のあるフリーランス」に頼んでハクつける。

もちろこのように発注する側がWEBサイトというものに対して、誰に頼むかという背景が大きく変わってきました。それに伴いWEBデザイナー(というよりWEB制作に関わるプロ)に対するニーズも変わってきています。以前はとりあえず「箱(WEBサイト)」を作ってくれ、というニーズでしたが、みんな「箱はある」もしくは「箱は自分たちで作れる」という状況になり、それにともない彼らがいまプロフェッショナルに求めているものは

  1. 「で、どうやって運用するの? 成果だすの? (効果)」
  2. 「もっといいWEBサイトに変えたい (専門化、高級化)」
  3. 「なんでも相談できる人に頼みたい (ノンストップ対応=簡単)」

という問いかけの答えなんです。

もうこれがすべてと言っていい。これはあらゆる業界が成熟していくると起こる自然な現象です。一昔前はWEBサイトは名刺がわりという認識をもっている人がまだまだいましたがいまは誰でも作れるけど成果がでません。なので「あるけどどうすればいい?どうしたら成果でる?どう運用する」という段階にはっきりうつっています。

また人は手に入れると、さらに良いもの、品がわかってくると高級品がほしくなります。人は情報は知るほど違いがわかるようになるのです。いまはデジタルネイティブに若手が企業にはいってきて一昔前にくらべてずいぶんどこもITのリテラシーが高くなっている印象をうけます。

さらにいまはひと昔まえまではWEB対策といえばWEBサイトとブログくらいでしたが、いまやアプリ、動画、SNSと企業が求めるWEB施策はかなり幅広くなってます。それに対して自分は「WEBサイトだけ作れます=WEBサイトを含めたWEB施策の広い知見をもっていない」という意味になり、信用さえしてくれなくなってきています。

時代が変化していくのを私たちは止めることはできませんので、こういった変化にあわせながらではどのようなキャリアを進むことが長期的な成功に繋がるかを考えてみたいと思います。

 

WEBデザイナーが今すぐ考えるべく身の振り方

1.ニーズがあるデザイン関連の専門技術を極める。

あなたがデザインが好きで、これからもデザイン1本で勝負したい!というタイプの場合はこの方法をおすすめします。Jqueryでもなんでもいいですが、これからニーズがある技術に絞ってとにかく圧倒的な存在になるまでスキルを極めてください。そしてそれをWEBで発信してください(ここ重要)

つまりフリーランスになるならないにせよ専門分野で突き抜けた存在になれば「これでといればあなた」というブランディングができるようになります。そうなると揺るがない市場価値ができます。注意点は2つ。

1.中途半端はだめですよ!圧倒的になってくださいね。
2.これからニーズがある分野を選んでください。

 

これからの落ち目の技術で頑張ってはだめですよ!間違ってかつてのFlashクリエイターのようにならないでくださいね(笑)

 

2.WEBマーケティングを学ぶために転職する。

私はこの方法を強く進めます。実際私はこれで年収を大幅にあげて、フリーランスになってからも大きく稼げるようになったのはこの決断をしたからです。結局のところ「箱」を誰でも作れる時代になってきましたので「箱をどう運用するか」のニーズはこれからさらに増え続けます。

デザイナーというキャリアを生かして「UI/UXの改善」に特化したコンサルティングでもいいですし、自分にあった分野に進めばいいと思います。いきなり制作系とは違いコンサルティングは自分で一から勉強するより会社にはいってノウハウを学んだほうがはるかに覚えが早く、もし将来独立を考えていたとしても一度転職してスキルを現場で身につけることをおすすめします。

デザイナーからコンサル?というといまいちイメージできないかもしれませんが、この枠は案外あいているのでいまがチャンスです。まずは転職サイトに登録してコーディネーターさんに相談してみましょう。意外なキャリアがみつかるはずです(しかもかなりの確率で年収があがる)

3.コミュニケーションスキルアップのためにプログラミングを学ぶ。

最後にプログラミングを学ぶ方法です。もちろんプログラマーよりの技術を身につけ、その後エンジニアになればデザイナーとして圧倒的に供給が追いついていない業界なので将来的にかなり安定します。

その方法もいいのですが、自分がおすすめするのはプログラマーにはならないけど、幅広い知識を身につけて「プログラマーやWEB制作をなんでも話せるコミュニケーション能力を高める」という方法です。こういった人材はこれからますます必要とされます。これまでWEB制作会社がやってきた分業制はしだいにすたれていくでしょう。転職市場でもデザイナー以外の職種でも非常に人気で、大手の一般企業のWEB担当者として採用される可能性も高まります。

ここは穴場です。ただしプログラミング苦手(私もそうでした)という人も多いと思うので、これは勉強ではなく将来何千万も差がつく投資だと思って取り組みましょう。学習方法は以下の記事を参考にしてください。

今回の記事の内容はいかがでしたか?

時代の変化というものは早いものです。変化するものだけが生き残る。本当にそのとおりです。大きな変化は小さな行動から。ほんの少しでもいいのでこのページを閉じる前に行動を起こしましょう!!

それでは、また!

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