インフラエンジニアとして働き始めたけど仕事がつまらない。
このままこの仕事を続けるべきなのだろうか?
今日はそんな質問に答えたいと思います。
【悩み】これからもインフラエンジニアとして生きていくのか?
正直、インフラエンジニアの仕事って地味ですよね。わかります。私の社会人としてのキャリアはインフラエンジニアとしてはじまりました。誰でも知っているような会社に出向して保守運用業務をしていました。
正直仕事を始めた当初からこの仕事向いてないなと思っていました。ぶっちゃけ、つまらないと。結局私は職場環境の問題もあり、その仕事をやめてしまったのですが今キャリアコンサルとして様々なエンジニアと面談をしていますがやっぱり「インフラエンジニアはつまらない」って悩みが多いんですよね。
今日はそんな風に感じている人、とくにまだエンジニアとしてのキャリアが浅い20代の方向けにこれからどうすればいいか書いてみたいと思います。
結論からいうとインフラエンジニアの仕事がつまらないと感じる人は、以下の3つがどうしても人生の優先順位として上位にはあげられない人はキャリアチェンジを早めに考えたほうがいいです。
- 待ちの仕事で20代のキャリアを築く。
- 創造 よりも 解決 の仕事をやりとげる。
- 生活が「不規則」で「 自由度」が低い。
詳しく説明します。
インフラエンジニアのキャリアを考えなおす3つの判断基準
①待ちの仕事で20代のキャリアを築く。
基本的にはインフラ系のエンジニアは保守運用業務からキャリアが始まります。これは業界の構造の問題です。Webアプリケーションですと作ってなんぼですが、インフラの場合は保守してなんぼです。作ったものを安定稼働させてなんぼです。
なのでどうしても保守/運用の仕事からキャリアをスタートすることになります。具体的には故障対応、サポートデスク業務です。まぁ早い話がほとんどの人がコールセンターみたいな故障対応業務から始まります。
それを経てから設計/構築のほうに進むのですがだいたい年齢的には早くてアラサーくらいになってます。いわゆるエンジニアっぽいクリエイティブな仕事はこのあたりから担当するので30歳までは保守運用として働く可能性は十分にあります(もちろんずっと保守運用の人もいます)。
それまでは基本待ちの仕事です。ただしサーバー等の構築側にまわっていくと仕事が面白くなってきた!という人も多いのでそこまで待てるかどうかです。もちろん昇級の仕組みは会社によって違うので、構築/設計側にいきたい人は若くてそちらに行ける会社を選んで転職しましょう。
ただし構築/設計側にまわっても30歳を過ぎてくると他業種への転職が難しくなりますので、このキャリアを目指すなら「インフラエンジニアとして生きる」覚悟を早めに決める必要があります。
②「創造」よりも「解決」の仕事をやりとげる。
エンジニアといえば物をつくって、クリエイティブな仕事。そういうイメージでこの仕事をはじめた人はインフラ系の仕事は向いていないかもしれません。Webアプリケーションのようにいけてるサービス、サイトをつくって世の中を変える!みたいな仕事ではないからです。
これは個人的な意見ですが、どちらかというと世の中を「安定させる」みたいな仕事がインフラ系のエンジニアの仕事だと私は思っています。安定稼働させてトラブルを早急に解決する。顧客の課題をすみやかに汲み取って最適な回答を提案する。
そんな仕事です。
もちろん受託の仕事はどんな仕事であれ顧客の問題を解決する仕事であることは間違いありません。デザイナー、コンサル、医者、どんな仕事でもそうです。ただインフラの場合はなかなか陽があたりにくいのと、うまくいって当然みたいな空気があるところが違うかもしれません。
たとえば保守運用ですと基本は問題解決=クレーム対応業務(起こってはいえないミス)なのでhそれを年中対応している人たちはどうしても「ストレス過多」になりやすく職場環境も悪くなりがちです。問題解決したといってもそもそもこちらに落ち度があるので「感謝」されることも少ないです。
それでもそういう縁の下の力持ち的なポジションが好きな人には向いていると思います。
③生活が「不規則」で「 自由度」が低い。
これはインフラだけではないのですがエンジニアは生活が不規則になりがちです。ただインフラの場合、たとえば保守運用だと24時間体制で監視する必要があるので若手のうちは夜勤シフトになったり、故障対応業務で深夜によびだされてデータセンターに駆けつける、みたいな仕事が結構あります。
インフラはどうしても物理的なところに縛られがちなので、実はほかのエンジニアにくらべて場所と時間の制約がきつくなりがちです。私はこの点もあまり好きではありませんでした。20代も若い頃から、いつかはいまのように海外で場所に縛られず自由にはたらきたいと思っていたので、インフラエンジニアは無理だろうと感じていました。
これは仕事内容というよりライフワークバランスの話ですが、結構重要だと思うのでキャリアを考えるときに考慮したほうがいいと思います。
インフラエンジニアのキャリアパス&チェンジ
ちょっと暗い話題をたくさん書いてしまいましたが(笑)この3つが問題ないと思えるならインフラエンジニアも悪くない仕事です。地味といわれるだけあって比較的給料もよく安定しています。AWSが広まるといっても技術は常に進歩してそれにあわせた仕事もでてきます。それに地球上のトラフィックはますます増え続けますしね。
最後にインフラエンジニアのキャリアパスを簡単に説明しておくとだいだい以下の3つの方向に絞られていきます。
・マネージャー職
・スペシャリスト
・コンサルタント
もしくはキャリアチェンジですと年齢にもよりますがインフラ系はじつは転職業界ではモテ職種なので転職チャンスがたくさんあります。とくに20代のうちはあまり関係なくITであれば異業種転職が簡単なのでぜひ臆せず挑戦してみてください。
インフラエンジニアのキャリアチェンジについてはこの記事で詳しく説明しています。
関連記事:インフラエンジニアをやめたい人へ。辞めたあとのおすすめキャリア教えます【体験談あり】
【体験談】20代前半をインフラエンジニアとして過ごした男のその後
もう遠い昔の思い出になってしまいましたが、私もかつてインフラエンジニアとして働いていました。私の場合はインフラエンジニアの仕事が向いていなかっただけでなく職場環境も悪く、低賃金だったため長く勤められないなと早くから感じていました。
関連記事:エンジニアが仕事をやめたいと思った時に読んでほしい話【私の転職体験談】
運がよかったのはそれに気づいたのがまだ20代前半でいくらでもやりなおしがきいたという事です。その後、ITですが全く異業種へ転職しました。それからフリーランス、法人を設立とすすみ今にいたっています。いまとなればあのときのインフラエンジニアとしての厳しい原体験があったからこそ、社会人として踏ん張りがきくようになったのかもしれません。
キャリアコンサルとして活動しているいま、インフラエンジニアをやめた私と、転職のプロ視点で最後にアドバイスをするとすれば「決断は早いほうがいい」ということです。年齢はもちろんですが、転職も仕事もすぐに行動する人、動き出しが早い人がやはり成功しています。
深く考え過ぎず、とりあえず動き出すことも大事です。そこのところをお忘れなく。