「管理職のになったものの転職を真剣に考えている」「立場的なものもあり、簡単には周囲に話すこともできない。相談すらできない」「管理職の転職活動とはどのようにすすめればいいだろうか」

今回はこのような悩みのある方向けに記事を書いてみました。

記事の内容

管理職の転職は未経験や新人採用にくらべてはるかに難しいことには間違いありません。

しかしキャリアコンサルの経験から言わせていただければ、実は管理職の転職希望者の方の多くがかなり的外れな転職活動をしていて、必要以上に転職活動を難しくしている場合が多いのです。

的外れというのは新卒の就職活動のころに利用したリク●ビのような総合転職サイトに登録して忙しいなか自力で転職活動をしていたりする方が結構多いのです。

なので今回は正しい管理職の転職活動について話したいと思います。

【結論】管理職&専門職は一般的な転職希望者と違う動きが必要。

結論からいうと本気で管理職レベルの転職を試みるのであれば、

  1. 転職サイトではなく、転職エージェントを利用する。
  2. 非公開求人に応募する。
  3. 長期戦を視野に入れながら、いますぐ動き始める。

という流れになります。大事なポイントとして、転職マーケットでは管理職&専門職は一般的な転職希望者と違う動きが必要になります、ということをまずは理解してください。

詳しく理由を説明します。

1、転職サイトではなく転職エージェントを利用すべき理由。

はじめに転職サイトと転職エージェントの違いをざっくり説明すると以下のとおりです。

採用活動をしている企業が

  • 転職サイト:サイトに求人情報を掲載することで料金を支払う。
  • 転職エージェント:候補者を採用すると成功報酬を支払う。

という違いがあります。

そのためおおまかにいえば「転職サイト=広く募集」「転職エージェント=深く募集」というわけ方となり、転職マーケットの対象者でわけると

  • 転職サイト →スタッフレベル
  • 転職エージェント →管理職/専門職レベル

というすみ分けとなっています。

簡単に言えば管理職&専門職などは企業側も候補者双方ともに条件が厳しくなるので対象をしぼって厳選しあうことになるため「転職エージェント」を利用して採用活動&転職活動を行うほうが合理的なのです。

またそういったハイクラスの案件はWEBサイトに掲載するとダメもとでの応募数も増えて、人事部からすると無駄な仕事が増えるので「非公開求人」としてエージェントに伝えて「良い人がいたらこっそり教えて」と募集するのが通例です。

なので基本的には転職サイトに管理職(本気レベル)の案件が少ないという認識でいるべきです。たまに「管理職候補」「幹部候補」と記載で募集していますが、あくまで「候補」であり、管理職ではないので注意しましょう。

 

2、企業が管理職&専門職を非公開求人にする本当の理由。

いまあなたがお勤めの会社で「管理職レベル」の人材を募集すると想定してください。当然、人選はスタッフレベルにくらべてかなりシビアなものになりますよね。それは他社も同じです。

また転職サイトにくらべて転職エージェントの紹介料がかなり高くなります。だいたいひとり紹介すれば年収の30~35%(ハイクラスならもっと高い)の成果報酬を企業側が負担することになり、これは結構な金額です。

そのため企業は管理職レベルで本気で欲しい人材に関しては転職エージェントを利用する傾向が強くなります。役員レベルで何度も面接を繰り返すような仕事になるので、採用時点でエージェントに相当な絞り込みを要求します。そのため良い条件の管理職採用はまずは転職サイトで公開しません。

また、ポジションによっては内密に進める必要があります。もし仮に、あなたの会社で「既存の管理職」がいるのにそこのポジションに新たな人材が必要だと判断した場合どうしますか?それは公にできないことですよね。

じつは管理職レベルを非公開にするのはそういった内密な事情もあるんです。

 

3、長期戦を覚悟しながら今すぐ行動すべき理由。

管理職の案件は基本的には「難しい案件」です。採用企業、候補者はマッチするまで長期戦になることがしばしばあります。新人のように空いてたら即応募というふうにはいきません。

なのでエージェントしてもまずは管理職レベルの人材のリストを作成し、マッチする案件がくるのをじっと待つことになります。とくには半年、1年、転職希望者に連絡しないこともあります。管理職の転職というのは20代前半の社会人が転職するのとは企業にとっても、候補者にとってもまったく重さが違うので、どうしても慎重になり長期戦にならざるえないのです。

しかし長期戦になるからといって行動はいますぐはじめる必要があります。まず転職エージェントに登録しなければ「非公開求人」という情報にリーチすることすらできず、エージェントのリストに入ることもできないからです。

そのため、今すぐ転職する意思がなくともまずは「転職エージェントに登録する」という行動が必要となります。登録するのは転職を本気で決意してからでは遅いということだけは覚えておいてください。

統計的にも時間に追われて転職をしたかたはかなりの確率で失敗します。

 

【まとめ】管理職の転職活動は長期戦を覚悟。エージェントとの出会いはいますぐに。

まとめますと管理職やハイクラスの転職活動は採用企業、転職希望者ともに条件やマッチングが厳しくなりますので、

  1. 情報収集のためにいますぐ転職エージェントに登録すること
  2. 転職活動は慎重に時間をかけること

の2点を必ず守ってください。

転職エージェントとの付き合い方

最後にエージェントとの付き合い方について説明します。

たまに可能性を広げたいのでたくさんのエージェントと会おうと転職エージェントにやたらめったら登録する方がいますが、案件自体はどこも変わらないのでその必要はありません。企業からすればたくさんのエージェントに探して欲しいので一斉連絡して競わせるのが合理的だからです。

またエージェントにやたら登録すると、連絡ばかりが多くなり時間のロスをしますので忙しい管理職の方にはおすすめできません。ポイントは大手で実績もあるところを2社〜3社確実に登録し、しっかりとエージェントと関係構築しながら慎重にすすめることです。

おすすめの転職エージェント【管理職】

エージェント選びに関してキャリアコンサルとしてプロ目線でいえば大手2社に登録しておけば問題ありません。管理職レベルの求人をお探しの方におすすめの転職エージェントを以下の2社です。いますぐ登録しておきましょう。もちろん利用料金はさ一切かかりません。

1社目は3大転職エージェントの「doda」です。業界最大規模の案件数があり、しかもその80%が非公開求人となっています。管理職採用をお探しであれば登録必須です。

大手転職エージェント「doda」

もう一社はこちらも3大エージェントの「Type」となります。非公開求人が多いのはもちろんキャリアカウンセラーによるフォローが手厚いことでも有名です。

大手転職エージェント「Type」

最後にIT関連であれば以下の記事も参考にしてください。IT専門職×管理職であれば以下の2社は登録しておけばIT専門で仕事を探すことができます。

WEBデザイナーが転職活動を考えたら登録すべきおすすめエージェント2社【IT系】

管理職の転職は年齢的なこともあり、失敗は許されません。しかし臆病になっていてはチャンスを逃してしまい一生後悔することになります。行動するのはいまです。それだけは忘れずに。

それではまた!