独立するときどんな人でも不安にいっぱいになるものです。うまくやっていけるだろうか、お金は足りるだろうか。仕事はあるだろう。ちゃんと売れるだろうか。心配事は山のようにありますが案外忘れられているなと思うことがあります。それは独立してすぐに失う大きな大きな代償についてです。
何を失うと思いますか?お金?地位?オフィス?たくさんのものがなくなってしまいますが、私が考える一番大きな損失とは、
社会的信用です。
起業してしばらくすると様々なお金の問題に直面することになりますが、そのとき初めて「自分はこんなに信用がないのか」と気づいても遅いのです。
社会的信用を失うという「盲点」の怖さ
起業を考える人の多くが準備のために「人脈作り」「スキルアップ」「資金準備」に余念がありません。いろいろなセミナーにでて必死で勉強します。それはもちろんいいことなのですが、案外そういったところで教えない盲点なのが起業家の「社会的信用の喪失」という点です。
起業のお金いえば「資本金の準備」のほうばかりに目がいきがちですが、実際には起業したらあとは「資金繰り」の概念のほうがよほど重要になります。いつお金が入って、いつお金が出ていくのか。万が一のとき、どうすればいいのか。そのときお金が必要なのに借りられない、となるのが一番大変なことなのです。
それにご自身のライフプランで大きなお金が必要なときに銀行に出向いて門前払いされる。ちょっと事業が軌道にのってきたときなのに・・・。と落ち込んでしまいます。そのときはじめて「社会的信用の喪失」に気づいても時すでに遅し・・・ということなのです。
この記事ではそんな「時すでにおそし」になるまえに起業を考えるならいますぐにでもやるべき重要なことを3つ伝えたいと思います。
1.住宅購入希望の人は「住宅ローン」を組んでおくこと。
起業してフリーランスになって金稼いで家買うぜ!っていう気持ちよくわかるけど住宅ローンが簡単に組めると思ったら大間違い。独立して家買うなら「現金一括」くらいの気持ちでないと無理よ。#起業家 #フリーランス
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 21, 2019
ひとつめが住宅ローンについてです。もしあなたが将来的に住宅購入を考えているなら、会社に勤めているいまのうちに住宅ローンを組んでおくことが強く強くおすすめします。起業して最低3年は住宅ローンすら組むのが非常に厳しいのが現実です。
起業/フリーランスになって仕事がうまくまわり、子供もできてよし買うか!となっても銀行は貸してくれません。なので住宅購入希望者は住宅ローンを組んでおくこと。これ鉄則です。起業してしまうと後戻りできませんよ。
お金の有無ではありません。信用の有無です。お金は信用があるうちに借りる。これ超大事です。もし住宅ローンをすでに組んでいる方は借り換えなどで少しでも負担額を減らしておきましょう。最近ではオンラインで気軽に借り換え検討ができる便利なサービスがあります。おすすめはMOGE CHECKです。瞬時に借り換えしたらいくら徳するかわかるので、少しでも気になったらWEB診断をおすすめします。
2.クレジットカードを複数契約しておくこと。
それと勢いで会社辞める前に、ぜったいにクレカだけは作っといたほうがいいよ。住宅ローン考えている人もローンは組んどかなきゃだめよ。ふざけんな、馬鹿野郎!って辞表だすまえに、この2つだけはささっとすませておきましょう。#フリーランス信用ない #起業したい #起業
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 5, 2019
クレジットカードなんて誰でも作れるのがあるだろうと思われますが学生&フリーターでも作れるようなカードでも独立してしまうと作れないなんてことがよくあります。独立するということはそれくらい社会的信用が低いのです。
俺は現金主義だからと言う方もクレカだけはつくっておきましょう。なぜなら最悪の場合、フリーランスが資金繰りを少しでもよくしようと思ったらクレカは一番簡単な方法だからです。起業して覚えておいてほしいのは資金繰りの基本は、
① 少しでも入金を早めること。
② 少しでも出金を遅くすること。
です。クレカで資金繰りなんて大げさなと思われるかもしれませんが買い物支払いがたった1ヶ月遅れるだけで助かる局面があなたに訪れるかもしれませんということを想定してください。銀行残高がたった10000円しか残っていない、とう事態も想定してください。
起業志願者で一番イメージできてないのが「資金繰り」なんじゃないかなとこの頃思う。利益出せばいんでしょ!という発想が危なくて倒産てのは利益が出てても手もとのキャッシュがなくなって起こるものだからと何度も伝える。これ超重要。#資金繰り #起業志望者
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 18, 2019
そんなバカなと思われるかもしれませんがフリーランスや起業したかたに話を聞けば、来月たった「10万円足りないから破産するかも」と悩んだ経験がある人はいくらでもいます。その10万円をどうするか。友人、知人に頭を下げて借りるのか。それって結構じっさいは辛いことですよ。情けなくて涙でますよ。
資金繰りなんて大げさな、と思われるかもしれませんが一番身近でわかりやすい方法がクレカを効率よく利用することなのです。あなどらないほうがいいです。
3.信用金庫の口座に信用を積み重ねておくこと。
【起業志望者はいますぐ地元の信金と仲良くすべし】起業家にメガバンクは必要以上に関わらなくてもいいと思う。起業するときに銀行からお金を借りるというイメージがわかないかもしれないけど、万が一に備えておいたほうがいい。頼りになるのは半沢直樹ではなくて、地元の信金。#起業したい
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 5, 2019
これは盲点と思われる方もいるかもしれません。
起業のお金集め&資金繰りというと最近はクラウドファウンディング&エンジェル探しなんかもありますが独立志願者にとっては自己資金のほかに「家族、知人からの借金」&「国民金融公庫の利用」が実際現実的な方法になるとおもいます。それからゆくゆくは銀行と付き合うことになるかもしれません。
そのときどんな銀行と付き合うのか。
「三井住友とか、UFJじゃないの?」と思った、あまいです。まず起業してすぐに「半沢直樹」があなたを相手にすることはありません。視点の規模にもよるかと思いますが最低でも10億くらい売上がないとメガバンクがあなたを相手にすることはないと思った方がいいでしょう。そう思うとほとんどのフリーランスにとって関係のない世界だと思います。
では誰があなたの味方なのか。それは地元密着の銀行であったり、いわゆる信用金庫なのです。こんなところに銀行あったっけ?と思うような銀行のさらに支店の端っこのほうにある薄暗い融資課に座っている「よぼよぼのおじさん」と「図書委員のようなぱっとしない新人君」があなたを将来助けてくれる人たちです。
起業志望者向けリアル資金繰り>信用金庫とかの場合、500万円もこつこつ預けていればちゃんとしたお客さんとして扱ってくれるイメージ。こつこつ口座を育てておくと、信用も積み重なって、いざというとき相談しやすい。メガバンクは売上10億からヨロシク!って感じ。#起業 #資金繰り
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 5, 2019
またこれは案外しられていませんが創業当初、や起業資金あつめに「助成金制度」というものがあります。簡単にいえばお金貸してくれる国の制度みたいなもので、所定の条件をクリアーすれば利用できます。で、どこで種類をみせて交渉するかといえばさきほど申し上げた地元の信用金庫などがほとんどです。ですからそれを想定して今からそういった銀行の口座を開設してこつこつ利用履歴を積み重ねておくことが、融資のさいに印象をよくすることポイントなんです。
はっきりいえばメガバンクを利用することは多くのATMが利用できるという以外のメリットはありません。これから起業資金を貯める人、ぜひ地元の信用金庫を利用しましょう!
起業してからでは遅い!にならないために。
今回は、起業前にこれだけはやっておいてね!という内容に絞ってお伝えしましたが、独立すると本当に信用がなくなります。個人事業主になった!肩書きとしては社長になった!という喜びもあるかもしれませんが現実というのは厳しいものです。
その点をしっかり理解して、起業までに言い方は悪いですがいまお勤めの「会社の信用」を利用して、計画的に「お金」の準備を行いましょう。
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