「毎日、毎日、残業ばかり。しかも残業代はでない」「時給計算にしたらアルバイト以下の仕事」「残業多すぎて仕事やめたい。でもどうすればいいのだろう?」

今日はそんな悩みに関する記事を書いてみたいと思います。

記事の内容

  1. サービス残業代を支払い要求する方法。
  2. 証拠を具体的にどのように生かすのか。
  3. 未払い残業代要求と同時にはじめるべきこと。

 

サービス残業が多すぎて会社をやめたいと思っても「やるべきこと」は残ってる。

キャリアカウンセリングをしていると「残業」に関してみなさん驚くほど寛容です。統計では残業の30%がサービス残業となっていますが、体感では50%くらいの方がサービス残業をしているように思います。

基本的にサービス残業は法令違反です。なのでいかなる理由があっても企業が残業代を支払わないというのはありえませんが現実には支払っていない企業のほうが多いのです。

もうこんな会社辞めてやる!でもいままでのサービス残業代が支払われたらどれだけ違うだろう。このまま辞めるのも悔しい。転職を念頭におきながらいますぐできることは何かないのだろうか?

そんなあなたに朗報です。キャリアコンサルとしてよく相談される「未払い残業代をどうする?」問題に対して、転職前にサービス残業代を請求する方法をみなさんに教えますので、すこしだけ冷静になってこの記事を読んでください。サービス残業代をとりかえす簡単な方法を教えます。

 

【結論】残業代は「証拠」があれば簡単に取り返すことができる。

結論から言うとサービス残業をした残業代は信ぴょう性の高い「証拠」さえあれば取り返すことができます。具体的には何をすればいいかといえば「メモをとること」です。

簡単ですね。詳しく説明します。

 

残業した記録の具体的なメモは法的証拠になる【事実】

メモくらいで証拠になるの?と思われる方もいるかもしれませんが、メモでも法的証拠になります。残業の詳細を記録して、それを「労働基準監督署」もってに行けば大丈夫です。企業は法的に支払い義務に応じなければなりません。

どのくらいの期間の残業代が支払われるかというと最大2年分は遡って支払われるます(それ以上まえの残業代は残念ながら支払われません)。また2年分揃っていなければならないわけではなく、1ヶ月でも3ヶ月でも大丈夫です。なのでいままで書いていなかった方は直近の残業を思い出し、これから毎回記録するようにしましょう。積み重ねればかなりの金額になります。

記入方法は以下を真似してください。

6月13日。佐藤部長の指示(理由)により、明日のA社向けプレゼンのための資料を作るため(業務内容)残業を命じられる。18時から21時30分(時間)まで残業をした。

詳しく書き残すほど信憑性が高まりますが、最低以下の3つは書き留めておきましょう。

・残業理由
・業務内容
・残業時間

これはちょっと面倒くさくてできないと思われた方はタイムカードのコピー(または写真)でも大丈夫です。コピーした用紙にできれば理由などを書いておくとよいでしょう。

ただ注意していただきたいのは立証責任そのものはあなたにあるので「会社に保管しているのはないのと一緒」ということを覚えておいてください。残業代を払ってください、と告げた時に過去の情報などを会社がだす義務がありません。あくまで証拠はあなた自身であつめて、保管することを忘れないでくださいね。

 

労働基準監督署を動かすための3つの手順【大切】

労働基準監督所に証拠を提出するさいにもちょっとしたコツがあります。基本的に「お役所仕事」なので「なるべくなら仕事を増やしたくない&忙しい」人たちです。なので証拠がそろっていなかったり、動いても意味がないと判断されるとするっとかわされます。

なので確実に動いてもらうためには以下の3つのポイントを押さえる必要があります。

 

1、サービス残業の証拠を集める。

これは先に紹介したとおりです。会社側からではなく自分で能動的にあつめてください。

 

2、会社に未払い残業代を要求をする。

1の証拠をもとに社長か総務に「残業代未払い額の要求」をメールと口頭で伝えてください。またメールには「●月●日までに回答してください。払えない場合には労働基準監督所に報告します」と記載しておきましょう。もちろんこの段階で支払ってくれた場合には問題ありませんが、そうはいかないので「会社に支払いをする意思がない」という証拠をつかむためにこのような手順をふみます。

 

3、労働基準監督所に「相談」ではなく「申告」する。

1、2を経て、最終的に労働基準監督所に「申告」しましょう。このフローで動くと労働基準監督所も相談ではなく申告なので動かざるえません。逆をいえばここまでしないと対応してくれないのでしっかりと準備をしましょう。

またこういった会社との交渉に自信がない人は「コミュニティユニオン」に相談しましょう。企業との交渉時に労働組合の専門家が交渉に同席してくれるなどあなたの活動を助けてくれます。それもまどろっこしい人は法的措置として未払い残業代専門の弁護士さんに相談すれば多様費用はかかりますが確実に対応してくれます。

 

【まとめ】未払い残業代を受け取るにはいますぐ行動、いますぐメモをとる。

未払い残業代は以上の手順を確実に実行していただければ企業には支払い義務が発生します。ただしメモをとってからのことなので「いますぐ今日から」残業が発生したらメモをとるようにしましょう。

また、基本的には「転職をする前提」の行為なので転職活動もすすめてください。こちらもなるべく早く、いますぐにでも開始することをおすすめします。

 

いますぐ転職活動を始めなければならない理由

キャリアコンサルをしていて「もうすこし早く相談来て欲しかったな」と思う人が結構います。そういう人はだいたい残業が常態化していて限界まできてようやく転職活動をし始めた人です。正直、メンタルがやられてしまっているので人生をかけるタフな転職活動を万全な状態で乗り切れない・・ということがよくあります。

いま残業が常態化している人はいつ体調が悪化するかわかりません。鬱体験者の私が脅かすようで申しわけありませんが精神的キャパオーバーが数週間続くといつ倒れてもおかしくありません。たった数週間で人は倒れるのです。自分自身も突然あんな体調不良になるとは思っていませんでした。なのでいま残業が多いと感じている人はすでに赤信号の状態で働いているということを自覚してください(ちなみに転職活動は最低でも数ヶ月はかかります)。

参考記事:うつ病?ストレス限界エンジニアが転職活動を始めるまえに知っておくべきこと。

転職は基本的に勤務している状態で進めなければ行けません。休職状態ですと相当に印象が悪いのです。なので転職活動はかならずいますぐ開始してください。

 

残業が少ない会社&自分の希望が叶う会社をどのように見つけるのか。

基本的には転職サイトではなく、転職エージェントで探しましょう。転職サイトはあくまで情報収集目的です。企業は良い条件、ホワイト企業は大量採用(スタッフレベル)はエージェントを活用します。またそもそも企業にコネクションがなければ「残業の本当の有無」は確認しようがありません。以下はキャリアコンサルの私がお勧めする転職エージェントです。

たくさん登録する必要はありませんが、最低でも以下の2つは登録しておきましょう。両方とも非公開求人が多く、採用に本気のホワイト企業は以下の大手エージェントで採用活動をします。

 

 

IT系であれば以下の2つ。IT業界での転職はこちらも登録しておきましょう。

 

レバテックキャリア (ITといえばここ。IT・Web業界に特化した転職エージェント)

マイナビエージェント (ご存知『マイナビ』がIT業界に特化したサービスです)

万が一に備え、倒れてから後悔しないように今日中に登録だけでもしておきましょう。これは人生の保険です。

それではまた!

人気記事:WEBデザイナーが転職活動を考えたら登録すべきおすすめエージェント2社【IT系】