起業をかんがえている、独立したい。そんな相談があるたびに、いつも言っていることがあります

経営は上手くなるもの。

こんなふうにいうとたいがいの人が?と疑問に思うみたいですが、経営もほかの仕事とおなじようにうまくなります。新規事業に挑戦するときもそうです。ほかの職業とおなじように少しずつ、いろいろな要素がわかってきて多面的に見れるようになります。感覚としてはスポーツに似ていて、最初はドリブルを練習して、パスを練習して、って基礎的な技術を覚えて、それから試合出て経験積んで、いろんなことを瞬間的に判断できるようになるんです。

たくさん失敗していって、だんだんわかってくるんです。私もはじめて自分で商売をはじめたときは、いまからみればありえないような失敗をたくさんしていました。というよりまず手をださないような事業に手をだしてました。当時はそれすらわからなかった・・・。

経営は上手くなる。そう考えればリスクを減らせる。

基本的にはいかなる事業もキャッシュがなくならければ生き残ることができます。赤字でもなんでもいいんです。手元に現金さえあれば生き残ることができます。つまり死にません。だからまずはいろんな失敗をして、そのあいだに学べばいいんです。

なので、まずは生き残ることを最優先に考えましょう。そう考えればおのずと手をだしてはいけないビジネスモデルがみえてきます。まずひとつめ。

1.固定費が高い商売

最初から固定費が高い商売は非常にあぶない商売です。あなたがその分野で相当な実績があっても、いざというとき削ることができない経費があるというのはかなりやっかい。飲食店などの廃業率が高いのはまさにこれが理由です。

起業当初=固定費は絶対悪

くらいの気持ちで望みましょう。逆に固定費さえ削り込んでいれば、多少売上があがらなくても挽回する方法がいくらでもありますし、最悪パートタイムでもやってのりきることができます。とにかく固定費高いのはダメ!と覚えておきましょう。

2.粗利が低い商売

これもよくないです。正直言うと短期的に見れば儲かるか儲からないかは経営者の実力は関係ありません。儲かる商品を売りまくれはいいだけであり、粗利が低い商品はそもそも扱ってはいけません。相当な数がでる、といってもそうなるとマンパワーが必要になります。

結局貧乏暇なし状態。忙しいのに儲からないし、数をさばかなければならないので組織を大きくせずにいられなくなり1の固定費問題が発生します。で、何かのタイミングで売れなくなると終了です(ただし在庫のない問屋系はありです。売上4億くらいまでなら1人でまわせます)。

3.入金サイクル(または回転率)が遅い商売

これは単純にいまやっている仕事の入金が半年後!とかになってしまう商売のほかに、在庫を抱えている商売のことも意味します。前者は単純にクライアントワークで支払いが遅い場合、後者は売れるとおもって仕入れたものがなかなか売れないという場合も含みます。

正確にいえば後者のほうが入金だけでなく、キャッシュフローも悪くなるのでより最悪です。たくさん仕入れたけど売れないし、在庫(罪庫)を抱えてしまいニッチもサッチもいかなくなります。

まずは生き残ることに集中しよう

起業するってとても勇気がいることです。失敗したらどうしよう・・って誰でも思います。でも最悪この3つだけはぜったいにやらん!と決めていれば、致命的なミスは防げると思います。すくなくとも再起不能になるような借金を背負ったりはしません。

そのかわり最初は大きく儲けたい!と思うより生き残ることに集中してください。そうすればいつかかならずビックなチャンスがやってきますので。まず、そのときまで生き残ってください。

ちなみに事業計画署は誰かにみせるわけでないなら完璧でなくていいと思う。資料作りこむよりは自分の頭のなかで成功しているイメージが見えている状態になるまで徹底的に考えることの方が大事だし、資料の点だけでいえばキャッシュフローだけはしっかりと計算しておいたほうがいい。