最近、起業はしたいけど一歩を踏み出せない人がこんなことを言っていた。
「ビジョンやミッションがないから起業してもうまくいかない気がする」
それに対して、以下が私の答えです。
「たしかにそういう側面もあるけど、成功している経営者にみんなビジョンやミッションが明確にあるわけでもないし、ビジョンの有無は企業のステージの段階にもよる。すくなくとも起業して半年、1年はビジョンより『まず生き残れ』ということのほうが大事」
まず生き残れ。起業するということはマズロー欲求の最下層に放り込まれるということ。けれど多くの起業志望者は勤め人だから、最上位の自己実現のために起業しようとする。これが歪みをうむ。この事実知らないと大怪我する。いいからまず生き残れ。ビジョンはその後。#起業したい #起業家 #経営者
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 7, 2019
ビジョンを掲げることより、まずは生き残れ。
最初の起業にビジョンなんていらない。まず生き残れ。成功者の自伝や話を聞くと素晴らしいビジョンが最初からあったように聞こえるけど、最初はもっと泥臭い。まず生き残れ。それだけ考えろ。#経営者 #起業 #成功法則
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 7, 2019
起業や成功者の本、セミナーなんかだとビジョンを掲げる重要性がいやというほど書かれています。それに関して私も一点の曇りなく同意です。ただし、それは状況やステージや立場などによってその重要性も違う、というのが個人的な見解です。本物ならもちろんあったほうがいい。けれど心の底から震えない、無理くりつくったものならいらないです。
とくに最初の起業、起業してまだ十分な収益が発生していないときには「まず生き残る」ことが絶対条件でそれはビジョンがあってもなくても関係ないことです。まず明日の飯が食えなければビジョンにたどり着こうとするまえに潰れてしまいます。実際にほとんどのスタートアップは最初の収益すらあげられずに寿命がきてしまうのですから・・。
だから私は初めての起業にビジョンは絶対に必要なものではないと思っています。大前提として生き残ること。それに集中すること。ほかに理由が3つあります。
理由1. 綺麗な言葉より泥臭い現実に立ち向かう力が大事だから。
とりあえず起業の準備というのは「いかにして生き残るか」にフォーカスすることが大事です。極論、とくに最初の起業の場合はビジョンなんてなくてもいいと思っています。正直いうと初めての起業にも関わらず、若い起業家がミッションやビジョンが明確で事業計画もきちんとしててビジネスコンテストとか応募するとかいってると、むしろ成功しないというのが個人的な経験則です。
だって起業したいって熱が本物ならそんなもんやらないからです。ハクつけるとか、目立ちたいとかそんなこといま必要じゃないからです。どこにエナジー使ってるの?という話です。
そんなことやってなにで地べた這って、現実と対峙しなさいといいたい。だからそういうのみると正直あんた何にそんな労力つかってるの?とか、それ本当にあなたが叶えたいこと?心の底から本当にそう思ってる?とか疑ってしまいます。
綺麗なビジョンがあって計画も経歴も完璧でって人の事業計画ってビジネスコンテストで勝ててても実際にはまずうまくいかない。そこそもコンテストで箔付けよう賞とろうとかいう考えがもうダメ。そんなエネルギーはさっさと事業に放り込んで、泥臭く地べた這え。そういう奴が勝つ。#成功法則 #起業
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 7, 2019
理由2. 起業の動機はマイナスなほど「効く」から。
真実をいってしまうと起業の最初の動機は不純でいいです。マイナス感情のほうがいいです。いま成功している人の多くもそこからスタートしてます。たとえば
・親、兄弟を見返してやりたい。
・給料も扱いもよくない会社をやめたい。
・こんな仕事を一生続けることはできない。
・振った女を見返してやりたい。
・貧乏生活がいやだ。
・私はこんなところにおさまる人生じゃない。
とかこんな感じです。むしろこれでいいんです。これが正解なんです。最初からの人格者なんていません。そこからスタートして成功していくうちにマイナス感情が癒され、人格が磨かれていくんです。それを間違えないほうがいいです。
最初に必要なのはこういった人間くさい不の欲求、人に言えないような汚い欲求なのだ。それが本当のその気持ちであればそれを偽らないこと。まずは自分を満たすこと。家族を満たすこと。それができない人間に社会を満たすことなんてできません。
起業家は成功者の講演とか本を読んでとかそのまま真似しちゃだめ。人格や考えは段階的に磨かれていくものだから。立場や懐がうろおっていくことで人格も整っていく。余裕がでてくる。生活に困っていたことがある人は思い出してほしい。金がない自分といまの自分の考え方の違いを。#経営者 #起業家
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 7, 2019
理由3. 死ぬ気で走ってると自然と辿り着くから。
けれどそれでは持ちこたえられないときがくるんです。起業すると山ほど問題が溢れてきます。そんなとき必死で自問自答して、出て来た答えが本当のビジョンやミッションなんです。だから考えなければならない時は必然としてやってくるんです。たいして困ってもない状況で無理やり考える必要はありません。
最初はビジョンなんてなくていい。そこは心配しなくても、まずどう生き残るかを考えて、真剣にやって失敗したり、こういうの違うなとか考えたりしながら「これ大事だ」という気づきがビジョンやミッションになっていくから。#スタートアップ #経営 #起業 #成功法則
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 7, 2019
起業してから死に物狂いでやって、泣いて、わめいて、わぁわぁなって、1人苦しみ抜いたさきに最終的に「あぁ、これが本当にやりたいことだ。大事にしなきゃいけないものだ」って辿り着くんです。
だから、いま無理くり考え出す必要ない。というのは私の意見です。だから多くの起業志望者や経営者にあうとその人が語るビジョンが本物がどうか「温度感」でわかっちゃうんです。背景にある物語が強烈だし、語り口でわかる。なので今ないなら、それでいんです。
あなたが必死ならどうせ考える日がやってくるので。
まず生き残れ。そのあとビジョンじゃ!
本当のミッションやビジョンとかって事業初めてから圧倒的な困難にぶつかったときに「俺なんでこれやってんだ?」「俺の人生は?」とか自問せざるえなくなって溢れでてきたものが本物。だからいままで人生で大した壁にぶつかって来てない若い起業志望者が掲げるビジョンなんて嘘くさい。#起業 #経営
— Yutaka Ando@海外ノマド/事業売却済み (@AndoGlobal) May 7, 2019
ということで、まずは生き残りましょう。
人気記事