「どの資格を取得すればWEBデザイナーとして就職&転職できるかな?」「どの資格が一番稼げる資格なんだろう?」「いや、待てよ。そもそもWEBデザインで資格って必要なの?」
今日はそんな質問に答える記事を書きました。
この記事の内容
- 結論:WEB業界に入る&生き抜くのに資格など必要なし。
- 資格より実績&スキル
- 資格をとってあなたは何をしたいのか
- WEB業界でキャリア別にいますべきこと
最近、WEBデザイナーを志す学生さんと話をする機会があり「どの資格をとればWEBデザイナーとして就職有利ですか?」と聞かれ、いろいろな資格を羅列して意見を求められたので大変困りました。
正直、え、なにそれ?と思ったので言及してみます。なんで資格?と単純に驚きました。
私はWEB関連の資格(Webに限らずだけど)など一つももっていませんでしたがエンジニアからキャリアをスタートして20代で年収1000万円を超えていました。WEB業界で働くのに資格が必要だと思っている人も意外に多いみたいなのでその辺の「?」に答えてみたいと思います。
結論:WEB業界に入る&生き抜くのに資格など必要なし。
タイトルで結論を言っていますが「資格など必要ない」です。断言できます。フリーランスとして活動したい人はもちろん必要ありませんし、転職&就職活動でさえ面接時に「へぇ」と思われるだけでぶっちゃけ必要性はゼロです。
詳しく理由を説明します。
【本音】WEB業界の現場で「資格を語る奴」は「痛い奴」認定される。
WEBデザインの資格ってこんなのがあるみたいです。
- ウェブデザイン技能検定
- Webデザイナー検定
- Web検定 Webデザイナー試験
- Webデザイン・スペシャリスト
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定資格
あるみたいです、というのは今この記事を書くにあたって調べたので・・・ほとんど聞いたことありません。正直に言うとWEB業界に10年以上いましたが職場や現場で資格の話なんてほぼしたことありません。もちろんクライアントや上司に「資格持ってますか?」なんて聞かれることなんてありません。
なので資格の存在すらあるのかないのかよく知りませんでした。もっと言ってしまうと就職してから現場で「俺、◉◉の資格もってんだー」とか言われると、そこにいる人全員で
「で??」
という空気をつくってしまうと思います。頭大丈夫、痛い人?と思われます。
優しい人なら、「え、なにそれ。うける。そんなのあるんだ」と笑ってくれます。
実際にWEBの現場で資格の話をすると現実がこんな感じです。なので仕事をするうえで資格取得しているから有利というのはまずありえないので仕事をするうえでWEBデザイナーに資格は必要ないと言い切れます。むしろ、現場の人間からすると逆に「資格の話をする奴は痛い奴」くらいの認識です。
資格より実績。就職したいならポートフォリオをつくりましょう。
現場ではわかった。面接ではどうだ?効果があるだろう、と思ってる方もいるかもしれません。その答えは残念ながらNOです。少なくとも資格とるより出来がどうであれ面接時ににポートフォリオをきちんとつくって実際に手を動かしてつくっていることをアピールしたほうが好感がもてます。資格を書いたところで「どんなサイトつくってるの?」と聞かれておしまいです。
私自身が代理店時代は採用も担当していましたが履歴書にそれらのWEB関連の資格があってもきちんと見ることももしませんでした。ただ「勉強したんだね」という感想しかありませんでしたし、それで合否を決めるなんてことは100%ありませんでした(むしろよくわからなクレーンの免許とかのほうが面接好感度は高いです)。
むしろ資格がたくさん書いてあると「この人実力に自信がないのかな?資格コレクターなのかな?」と思ってしまい面接官的な立場からいわせると逆効果だと思います(ただしそこでなぜ資格をとったのか筋のある説明があれば問題ありません)。
資格よりスキル。資格の勉強するならスキルアップに時間を投資しましょう。
上記のようにポートフォリオをつくるために資格の勉強に時間をとらずにすぐにでも基本的にスキルを身につけるために手を動かしましょう。現場のプロからすればポートフォリオをみればどの程度のスキルがあるのか一発でわかります。
スキルはまず最低限のレベルをスクールなどので一気に習得して、サイトをどんどん作っていくことで身についていきます。要領の良い人なら3ヶ月もあれば現場で通用する最低限のスキルが身につきます(ただし独学ではなく、スクールに通えば)。
プログラミング学習はとてもコスパの良い自己投資なので、多少お金がかかってもやるべきです。お金が全くない方はバイトをしながら資金を捻出してオンラインスクールで勉強して、半年以内にWEBの現場で働けることを目指してください。
同じ時間を費やしても資格取得にあててしまうと本当に「時間の無駄」になるので注意してくださいね!
WEBデザインの資格をとってあなたは何をしたいのか?
WEBデザイナーになるのに資格が必要ないことは理解できたかと思います。では次に、そもそもあなたはなぜ資格を取得しようとしているのでしょうか?勉強のモチベーションのためにマイルストーンとして設定しているのか、就職したいのか、転職したいのか、フリーでやりたいのか。とにかく稼ぎたいのか。自由になりたいのか。
なぜこれを尋ねるかというと資格取得そのものが目的になっている人が意外に多いからです。その理由としてそのあとのキャリアをイメージできていないからだと思っています。いくつかキャリアのイメージを以下に記載しましたので参考にしてみてください。
1.WEBデザイナーとして就職したい方。
まずはスキルを身につけましょう。それが終わったらいくつか自分でサイトをつくってポートフォリオをつくってください。それをもとに就職活動を開始してください。もっかい念押しでいいますが資格はいらないです。
関連記事:未経験からWEBデザイナーを目指す方におすすめの転職エージェントは1つだけ。
2.キャリアチェンジしてWEBデザイナーになりたい方。
1の方と基本はおなじです。まずはスキル。そのあとポートフォリオ。一緒に平行して転職活動の準備をすすめていきましょう。ポイントは前職の経験を掛け算にできるとさらに市場の評価が高まります。たとえば介護施設で働いていた過去があるなら「WEBデザイン×介護業界」というあなたが付加価値を発揮できるポイントになります。
うまくそのあたりの付加価値をアピールできると就職活動でとても有利になります。
3.未経験からいきなりフリーランスとして稼ぎたい方。
私自身、未経験からフリーランスのWEBデザイナーとして年収を大幅にあげました。そのときの経験をもとに以下の記事を書きました。
関連記事:未経験からフリーランスのWEBデザイナーになって成功するための最短距離【実体験】
記事で紹介している方法は再現性は高いと自負しておりますが、この記事でふれていない部分をいうと「社会人経験」です。個人的にはフリーランスはスキルより社会人としての常識やコミュニケーション能力のほうが必要だと考えており、他業種から未経験でキャリアチェンジする人にはおすすめですが「会社勤めもしたことない」という人にはおすすめしません。
ハードルは高いです。
4.手に職つけて安定して稼ぎたい(高年収になりたい)。
正直な話、WEB関連でいえばデザイナーを選択した時点でサラリーマンのビジネスモデルとしてあまり優れていません。ご存知のとおり現状「プログラマー(エンジニア)」のほうが圧倒的に求人数も給与もいいです。
エンジニアは慢性的に人手不足ですし、給与水準を上昇傾向にあります(ただし言語による)。なのでとくにデザインが大好き、とかデザインにこだわりがある、という方以外でこれから勉強する人はプログラミンを本格的に勉強したほうが「お金に限っていうと」そちらのほうが賢い選択です。
まとめ:WEB業界でのキャリアに資格はいらない。ただし実績&スキルは必須。
あなたがこれからWEB業界でどのようなキャリアを進むかはわかりませんがなんにせより「実績」と「スキル」は必要ということが理解していただけたと思います。
この図を頭に叩き込みながら、これからあなたのキャリアを探していきましょう。これが今回の記事の重要なポイントです。
具体的にどのようにスキルを身につけるかな、その後にどのように実績をつくっていくのか(そしてそれらを見えるようにするのか)については以下の記事を参考にしてください。ポイントは独学で身につけようとしないということです。
それではまた!