「正直、いまの税理士とはウマがあわない」「顧問料が高い。けど何もしないじゃないか!」
今回の記事はいまの税理士さんに不満があり「顧問税理士を変えたい!」と思ってる方に書いてみました。
記事の内容
- 【実録】税理士変更の失敗談
- 【確認】税理士を変えたいと思ったときにやるべきこと
- 【朗報】私がいまの税理士さんと出会った方法
私は独立してからここ10年で2回ほど税理士さんを変えています。今の税理士さんとは関係も良好で、年代も近く新しいことに理解が深いので、彼の仕事ぶりには非常に満足しています。
ただ、私は今の税理士さんに出会うまでいろいろと税理士さんとの関係で苦労しました。とくに2人目(2社目)の方とは徹底的に揉めてしまったので、そのとき税理士業界についてもかなり勉強しました。
保守的な士業だけに、関わっていくうちに闇の深さも知りました。そんな私の経験から同じ「失敗」を皆さんにしてほしくないので、今回の記事を書いてみました。
【失敗談】税理士を変えたい!無計画&安直な選定は絶対ダメ
ちょっとお恥ずかしい話ですが、私の失敗談を話します。笑ってやってください。
1人目:親戚の紹介で出会った「定年近い祖父風税理士さん」
最初の税理士さんは独立間も無く何もわからず親戚のすすめで紹介された方に頼みました。年齢は30歳近く離れていましたが、偉ぶったところもなく人柄もよかったです。というよりおじいちゃんと話している安心感がありました。
ただ何をやるにも遅いというか・・・。
でも私も税理士さんといえば年寄りのおじさんをイメージしていたので特に最初はそこまで不満がなかったです。こんなものだろう、と思ってました。ただ変更をしたほうがいいかなと思ったのは私の専門分野についての理解がまったくなく、理解しようともしてくなかったことです。(あとで知った事ですがこの方は街工場のような製造業専門で、ワード、エクセルすらまともにできない方でした・・)
そのとき正直、完全に間違えてしまったことを悟りました。仕事の話をしようとしてはぐらかされてしまい、とにかく税務処理についてだけ話す感じでした。
そして何より顧問料が高かった。旧態然とした料金体型(2014年以降は変更しています)だったので、独立間もない私には負担額が大きく、それに正直「額に見合ったサービス」ではないと思いました。人柄が良かっただけに断りずらかったのですが、勇気をだして「変更させていただきます」といったら案外すんなり何の問題もなく引き継いでくれました。
2人目:WEB検索で見つけた「新宿の格安税理士事務所」
おじいちゃん税理士さんとの関係を解消したことで、この反省を生かして、もう少し若い税理士さんとつきあいたいと思い、WEB検索で探しました。ついでにもう少し顧問料が低いところ探しました。
WEBで検索すると職場から近い新宿で若い事務員の女性がWEBサイトでにっこり微笑む系の会社が「価格も手頃」だったので問い合わせしてみました。対応してくれた方と話すと自分の職種のクライアントも多いというのでここに決めました。
ところがこれが大失敗のはじまりでした。
まず1年で担当者が3人変わりました。
しかも全員が新卒3年目以内の女の子で税理士としてのスキルはもちろん、「そもそも社会人としてどうなの?」的な対応が目につきました。しかもその子達がどうやらキャパオーバーの仕事量を抱えているらしく、常にイライラしている感じで退職者が大勢でるような会社でした。なので電話するたびに「はぁい?」みたいな対応で・・・。
社内の雰囲気も最悪ぽくて、ノルマ的なものも厳しいのかこちらが「税理士事務所を変更する予定です」と伝えると明らかに態度が変わりました。そこからは、
「いま税理士を変えると、税務署の印象が悪いのでやめたほうがいいですよ。」
「税務署がはいるはずなのでそれまで待った方がいいです」
と延命作戦に入り、新しい方に引き継ぎたいので預けている資料を送ってくださいと告げても
「重要なものなので取りに来てください」
と断られました。こちらが長期で海外に行っているのを知っているのにです。しまいには
「過去の決算書はこちらのデータなのでお渡しできません」と言われる始末です。
正直、詐欺かと思いました。
【重要】税理士を変えたい時にやるべき4つのこと。
この話の最後はどうなったか説明すると仕方がないので元税理士の友人に頼んで彼が「引き継ぎする」ということにして資料を受け取りにいってもらいました(まじ友人がいてよかった)。
後日、その元税理士の彼にお礼をいっていろいろとアドバイスをもらいました。
- 引き継ぎと税務署は関係ない。
- 税理士を変えるタイミングはそこまで重要でない。
- ネットの「変えるな記事」は税理士が書いてるから気にするな。
- 「格安」で検索した時点で良い税理士には巡り会えない。
- コスパいいのは若くてやる気ある人。
- 退職者が多いところは気をつけろ。
- 引き継ぎ先の税理士に相談しろ。
非常に有益です。
この友人のアドバイスをもとに私の経験を加味して「税理士を変えるときに注意したほうがいいことチェックリスト」を以下のようにまとめました。
解約時のチェックリスト
- 変えるというまえに引き継ぎの税理士を先に用意しておく。
- 引き継ぎ先の税理士さんを味方につけて交渉する(資料受け渡しなど)。
- 契約書を確認しておく(3ヶ月前に事前告知などの条件がある場合あり)
- 契約解除をいいわたすまえに「資料&情報」を受け取っておく。
です。
これがしっかりできているだけでだいぶ気持ちが楽です。皆さん解約を検討される際にはかならずこのチェックリストを確認してくださいね。
【朗報】結局、いまの税理士さんとはどうやって出会ったのか。
最後に私がいまの税理士さんと出会った方法をご紹介しておきます。元税理士の友人に結局どうすれば良い人に巡り会えるか単刀直入に聞いたところ、彼は間違いなく大手の税理士仲介サービスの「税理士ドットコム」を利用することだと教えてくれました。
元税理士が税理士ドットコムをおすすめする理由
- 登録している税理士が圧倒的に多い(4000人近い)
- プロのコーディネーターが仲介してくれる。
- 相談する側は「完全無料」
- 引き継ぎ時にはアドバイスもくれる。
- かなりの確率で顧問料が安くなる。
税理士側からしても「顧客を選びたい」というのもあって、営業やマーケテイングに経費をかけるくらいならいまはマッチングサイトを使ったほうがメリットがあり双方にとって一番いい方法なのだと。
それに引き継ぎ時のアドバイスもコーディネーターからいただけるらしく、顧問税理を変えたくても変えられない気の弱い人にもおすすめらしい(笑)。たしかに私たちが考えたチェックリストの条件を完全に満たしていました。しかも利用者は完全無料なので使わない理由がありません。失敗したくない人におすすめです。
時代は変わりましたね。
実際に私がつかってみてとてもよかったので別記事で詳しく紹介しています。タイトルはフリーランス向けとなっていますが、税理士さんでお悩みの方にはどなたでも参考になる話です。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
それではまた!